自死遺族になり。

地元を離れ、頑張っていたはずの息子の突然の自死。

兄と弟の会話

明日、兄家族が帰って来ます。




大体、年2回は必ず帰って来る。

思えば、去年は、

私の父、彼らの祖父にあたりますが、

入院したり手術をしたりして

なんだか、容態が思わしくない。

そんな時、

彼らを地元に来るよう、

促していました。



彼らは、優しいので、

私が顔を見せてあげて欲しいと連絡すると

すぐに、時間を作って来てくれる。




昨年も一度そんな事があり、

兄家族と連れだって来てくれた。




その時に病院の外で

息子の兄と一緒にタバコを吸っていた時。



帰って来る車中、

息子と話した事を話してくれた。


祖父の具合が悪く帰って来るので、

そんな話になったんだと思うんですが。


あーさんが、

おばあちゃんになったら誰が面倒みる?




息子が言ったのは、

俺がみるつもりだったけど、

俺、長男ぢゃなくなったから

しー〔兄〕がみるんだよな。



だそうです。



以前にも書いたかもしれませんが、

兄は、生まれた時には

女の子でした。

性同一性障害で、

現在は、戸籍も男性に変わり、

女性と結婚して、

今に至ります。


なので、

長男は、しー。

って事みたいです。



そう言われてみると

なんとなく、息子は自分は長男だから

親の面倒をみるのは自分だと思っていたであろう発言は、

多々ありました。



面倒をみるとかみないとかではなく、

私自身も正直、

私の長男は、息子。

ど、思っていたし、

娘が息子になってからも

やっぱり変わらず、

長男と言えば、

息子.であった訳です。




聞いた時には、

嬉しいような悲しいような

複雑な気分だったことを覚えています。




息子には、

自分が生きている意味が

欲しかったんぢゃないか?


でも、

姉が兄になり、

ひとつ、自分の生きている意味が

なくなった…


話を聞いた時に

私は何故か、

息子がそう感じていたんぢゃないか?

そう、思いました。





自分の生きている意味を

明確に感じながら

生きている人間なんて、

世の中にそんなにいるんでしょうか?


私は

そんな事、考えた事もなく、

生まれてきたから

生きていく。



人間は、

生まれた時から

死に向かって生きている。


そんな言葉をどこかで聞いた。


正しく私は

そんな

生き方をしてきた。



息子に何故生きているんだろう?

とか、聞かれた事はなかったけど、

もし、聞かれたら

きっと、私の事だから


生まれたから。


って、言ってたんだろうな…




もっと、

話をしたかったな…



そして、

歳をとったら

面倒みて欲しかったよ…



あんたは、

私の長男なんだから。