自死遺族になり。

地元を離れ、頑張っていたはずの息子の突然の自死。

衣類整理

引っ越しの準備の中、

これ以上、

持って行く事が出来ないと思ったもの…



亡き息子の衣類。



持って来たまま、

半年、中身も見ずに

部屋に置いてありました。



いくつか、残しておきたい物がある…

くらいだろうと思っていました。



中3坊がいるけれど、

亡き息子とは、

体格が違うので

私が残しておきたいと思う物以外は

捨てる覚悟で、

整理を始めました。




すると…





中3坊が、

あ、これいいぢゃん。

これ、履けそう。

と、2、3点キープ。




普段、ジーパンなんて

履かない中3坊が、

これ、いけそう。

なんて、わざわざ履いてみたり…


普段、自分の洋服を買うのでも、

こちらから言わない限り

試着すら、しない子が

自分から。




これ、いける。

これも。



と…



なんだか、

嬉しくて。

処分しなくて良いものが

増えて。



中3坊、

それが解っていたから、

敢えて、気に入ったフリをしてくれたのかな?




ぢゃ、着れるように

一回、洗濯するね。


と、言うと



Yにいにの

匂いがするよ。



と、中3坊。




いいんだよ。

半年も放ったらかしだったんだから、

ちゃんと洗濯するよ。



と、受け取りました。



私は、

息子がいつも気にいって着ていた長Tと

唯一のスーツを

亡き母の遺品と一緒にしまいました。






中3坊の真意は、

判りませんが

私には、思っているより

素敵な家族がいる。

そんな気がしました。




そして、

亡き息子も、

その一員だったのに…