自死遺族になり。

地元を離れ、頑張っていたはずの息子の突然の自死。

帰る場所

息子は

馬鹿です。


あんな男に引っかかるような女と

付き合うなんて。


結婚すら考えていたなんて…


息子は

地元を離れて寂しかったようです。

息子の通夜に来てくれた友達が言っていました。


寂しい


と息子が言っていたと。



死後、みつけた息子のツイッターにも

それは書かれていました。


休みの日に

誰にも会わない。

誰とも話さない。

そんな日々には、もう戻りたくない。


…と。



向こうで初めて親しくなったのが、

その女だったから、だから執着してしまったんだと。




息子が帰って来ると、

息子は楽しそうに仕事の話をしていた。


息子とラインすると、

いつ、飲み会がある。とか

そんな話も出ていたので、

向こうではそれなりに付き合いが出来る人が出来たのだと安心していた。


反対する私を振り切って

地元を離れた息子の強がりだったんだろうか?



いつでも帰って来ればいいと

言っていたはずなのに…



息子は、

帰れる場所がない。

と思っていた。


それは、

私の罪。


帰る場所がないと思わせてしまった…




それは、どんなに…



どんなに辛かっただろう…



寂しかっただろう…