自死遺族になり。

地元を離れ、頑張っていたはずの息子の突然の自死。

泣いて暮らすのが夢

年を越す度に思い出す。




裕太が帰って来る時には

蟹を買って来てくれる。



…って、

今高校生の2人は思ってる。




多分、私の記憶が確かなら

裕太が持って来たのは一回だけ。




千葉に行った年に

裕太に蟹買って来てよ。

って、軽く言ったら


いいよ。



って。

半分冗談で言ったのに。



帰って来るのにだって

お金かかるのに



いいよ。



だって。

優しいんだよな。


お兄ちゃんだと思ってたんだよな。




帰っておいで。

と連絡して嫌だ。

と言われた記憶がないくらい、

すぐに帰れなくても

いつなら。

って、ちゃんと返事をくれた。



優しい子だった。


今の高校生の2人は

今時の子だからか、

はたまた、私がいるのが当たり前だからか、

いつも、そっけない。



確かに突然、いなくなるなんて

想像もしないだろうから…

 


裕太達とは、小さい時

一緒に暮らせなかった3年間があった。



だから、裕太は断らないのかも

しれないな。




高校生の2人とは

ずっと一緒にいれたから

これが普通なのかもしれないけれど、

この時期になると

どうしても、裕太は優しかったな〜って

つくづく考えてしまいます。




そして、落ち込む。




でも、どうしようもないよね。




裕太が逝ってしまってからは

我が家のバレンタインも無くなりましたし。



とてもそんな気分にはなれない…




もう、ダメダメでもいい。


早くずっと泣いて暮らしたい。


裕太がいなくなった事を毎日思い出して

泣いて泣いて。


そんな暮らし方をしたい。

…と、1人考えています。