自死遺族になり。

地元を離れ、頑張っていたはずの息子の突然の自死。

苦しみしかないこのせかい

先日、

物置の整理をしていて、

亡き息子の部屋から

引き上げてきた荷物の中に 

漫画の本が一冊。



これ、入れた記憶ないな。

と思いましたが、

千葉から引き上げた荷物の中にあったのだから、

一緒に片付けに行ってくれた

家族の誰かが入れてくれたんでしょう。



漫画は

エヴァンゲリオン14巻。

一冊のみ。





何げに

パラパラと読んでみると…

どんなシチュエーションのシーンなのかも

解らないのですが、



ダレカ ボクノ ソバニキテ

ダレカ ボクヲ ワカッテ

ダレカ ボクヲ アイシテ


スキダトカンジタヒトハ ミンナ

ドコカヘ イッテシマッタ


全てを消し去るのだ。

苦しみしかない この世界を

絶望に満ちた この世界を

ひとつに

もう誰も 苦しまないように


アイスルコトモ

アイサレルコトモ

アタエラレルコトモ

ウシナウコトモ

モウ ナニモ

カンガエナクテ

スムヨウ




この一冊だけが、

息子の部屋にあった事…



なんだか

切なくて悲しくて

涙が出ました。




息子は、

こんなふうに感じていたのかな。

と思うと、

どんなに苦しかっただろう…と。


そうかもしれないけれど、

そうばかりでもない。

くらいの事をなぜ、私は

彼に伝えられなかったのだろう。


何故、私は彼を絶望の中に

1人放り出してしまったのだろう。



悲しくて、

悔しくて、

寂しい。